2018.11.1 小惑星セミラミス による掩蔽の観測成果


 2018年11月1日 21時51分(日本時間)頃 観測された 小惑星セミラミス(584 Semiramis)による 12.2等星(UCAC4-635-015759)食の結果です。 この現象は、恒星が12.2等で、隠す側の小惑星が10.9等で隠す側の方が明るく、減光はわずか0.30等しかない困難なものでしたが、多数の観測成果が得られました。
この現象において、渡部勇人さん(三重県いなべ市),伊藤敏彦さん(三重県鈴鹿市),川喜田彰さん(三重県鈴鹿市),石田正行さん(三重県津市へ遠征),山村秀人さん(三重県明和町へ遠征), 浅井晃さん(三重県多気町へ遠征),細井克昌さん(福島県三春町),井田三良さん(三重県伊勢市へ遠征) により食による減光が観測されました。橋本秋恵さん(埼玉県秩父市)は、検出困難な参考値を報告されました。
柏倉満さん(山形県大江町),富樫啓さん(山形県大江町),井狩康一さん(滋賀県守山市),渡辺裕之さん(岐阜県垂井町),内山貞幸さん(静岡県浜松市),小和田稔さん(静岡県浜松市),冨岡啓行さん(茨城県日立市), 笹沼範夫さん(東京都豊島区) では、通過(食なし)が観測されました。
ご協力いただきました皆様には、この場を借りまして御礼申し上げます。

下図は整約計算の結果です。推定直径 54kmの小惑星に対して観測から 長径73.9km x 短径50.2km 位置角93°の小惑星の断面が求められました。

小惑星(584)Semiramis による掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2018.11.28)

※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです。
* 渡部勇人さんの観測では、約14%のわずかな不確実な減光が観測されています。
* 橋本秋恵さんの観測は眼視によるもので、検出困難な結果として報告されましたが、参考値として掲載しています。



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